まるでアート作品…インドネシアンシーネットル

インドネシアンシーネットル

和名:インドネシアン・シーネットル(インドネシア・シーネットル)
英名:Indonesian sea nettle / Malaysian Sea Nettle
学名:Chrysaora chinensis

儚げな半透明の傘や長い口腕と、繊細な触手。
赤い縁取りのアクセント。
これがゆらゆらと漂う様子は、このまま美術館に展示されていてもおかしくない芸術作品と言いたくなります。

こんなにふんわりと柔らかな見た目とは裏腹に、クラゲはそもそも肉食系。
特にこのインドネシアンシーネットルは、さまざまな他の種類のクラゲ、動物プランクトン、さらには甲殻類なども食べてしまいます。
当然、歯を持っているわけではないのですが、どのように食べているのでしょうか?

クラゲは“待ち伏せ型ハンター”!?

Chrysaora chinensis(インドネシアンシーネットル)を含むクリサオラ属の仲間は、実は巧妙な「待ち伏せ型」の捕食者。その長い触手と口腕には、獲物を仕留めるための仕掛けがびっしり。小さな甲殻類が近づくと、電撃のように放たれる刺胞毒により、瞬時に麻痺させられてしまうのです。

捕食メカニズムの秘密:流体力学のサポートも?

クリサオラ属の研究では、例えば Chrysaora quinquecirrha を対象に、「泳ぎにより作られる水の流れによって、獲物を効率よく触手に巻き込む」仕組みが明らかになっています。こうした流体の動きが、捕食成功率に深く関与していることが分かっているのです。

水族館での“実験給餌”の裏話

水族館や研究機関では、アルテミア(ブラインシュリンプ)の幼生やミジンコ、ヨコエビ(Mysid)、冷凍オキアミなど多様な餌を使って実験も実施。Chrysaora chinensisは非常に高い捕食効率を示すことがわかっています。また、幼体にはまずローターフィーダー(rotifer)などの微小な餌を与え、成長に合わせてブラインシュリンプやより大型の甲殻類へ段階的に切り替える“ステップアップ方式”の飼育法も効果的とされています。

自然界でのお食事事情

現地観察やプランクトンネットによる調査でも、Chrysaora chinensisはカイアシ類やヨコエビ類を高頻度で捕食していることが胃内容物から確認されています。プランクトンが豊富な潮目や水塊では、クラゲ群集の下層に甲殻類の“死骸”が大量に沈んでいるのが目撃されることもあり、ちょっとマニアックな現象として報告されています。


参考文献
オリジナルの曲とイラスト

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