ゆらぎ・命名…ミズクラゲ

ミズクラゲ

ハート模様のクラゲに恋して — ナンヨウミズクラゲって?

東京スカイツリータウンにある「すみだ水族館」が、2025年7月2日に公開したコラム
ハートの模様に憧れて」では、
美しいクラゲ「ナンヨウミズクラゲ」の誕生秘話が紹介されています。

同館では、小笠原の海で採取したミズクラゲのポリプ(クラゲになる前の段階)を飼育し続け、
成長させる取り組みを進めてきました。その結果、傘中央の生殖腺の形や傘の縁の切れ込みなど、
本州近海のミズクラゲとは異なる形態が確認されたことがきっかけで、
2023年に「ナンヨウミズクラゲ」という新しい名前が付けられました。

現在も水族館の「ラボ」で育成中であり、スタッフは
「ミズクラゲと見比べて観察したり、成長の過程を何度も見に来てほしい」と呼びかけています。
年間パスがあれば、飼育員の方の努力で成長していく様子を見て喜んだり、逆に弱ってどんどん小さくなっていく様子を切ない思いで観察することもできるでしょう。

ナンヨウミズクラゲ命名の裏付けは?

公式コラムでは「遺伝的にも異なる種類だと分かった」と紹介されていますが、
現時点では具体的な論文はまだ確認できません。ただし、
遺伝的解析によってクラゲの分類が見直される事例は他にも存在します。

例えば、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究では、
ゲノム解析を通じてクラゲの分類学的再評価の可能性が示されています。
(クラゲのゲノム解析に関するOISTプレスリリース)

また、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の分類学研究所では、
遺伝的・形態的に異なるクラゲが新種として正式記載された事例もあります。
(
NOAA Fisheries公式サイト:新種クラゲの記載
)

こうした背景を踏まえると、「ナンヨウミズクラゲ」も
近い将来、正式に学術論文として記録される可能性が高いといえるでしょう。

まとめ

すみだ水族館のコラムでは、
「ハート模様の生殖腺には育たなかったけれど、ミズクラゲとは違う特徴をもつクラゲが誕生した」
といった興味深い報告も。

クラゲの分類はまだ未解明な部分が多く、最新の遺伝子解析によって次々と新しい発見が報告されています。
「ナンヨウミズクラゲ」もまた、その進化の過程を教えてくれる貴重な存在といえるでしょう。
水族館に訪れた際は、ぜひ「ミズクラゲ」と並んで展示されるこの特別なクラゲを見比べてみてください。

引用・参照リンク一覧
オリジナルの曲とイラスト

Instagram:

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