タコクラゲと光合成のいい関係…タコクラゲ

タコクラゲ(Mastigias papua)は、共生藻が光合成によって作り出した「炭素を含む有機物(主に炭水化物)」を受け取って、エネルギー源として利用しています。酸素は主に副産物として放出されますが、クラゲの呼吸や内部環境の調整にも関与しています。

🧬 詳しく説明すると…

✅ 1. タコクラゲの共生相手:褐虫藻(Cladocopiumなど)

タコクラゲの体内には、**褐虫藻(光合成する藻類)**がいます。

この藻類は、太陽の光と海水中のCO₂を使って、光合成をおこないます。

✅ 2. 光合成の反応式(簡略)


CO₂(二酸化炭素) + H₂O(水) + 光エネルギー → 炭水化物(糖) + O₂(酸素)

✅ 3. タコクラゲが受け取るのは「炭素を含む有機物」=炭水化物(糖)

この反応でできた「炭水化物(主にグルコースやその他の糖類)」が、クラゲの細胞へ“移送”されて使われます。
→ これを「translocation(転送)」と呼びます。

つまり、クラゲは自分で食べ物を捕らえるだけでなく、共生藻が作った“糖のごはん”をもらって生きているのです。

✅ 4. 酸素の役割は?

酸素(O₂)は光合成の副産物として生まれます。

タコクラゲはそれを呼吸に使ったり、ゼリー状の体(メソゲラ)に一時的に蓄えて、夜間の活動に使ったりします。
→ 研究では「酸素とpHの調整」にも役立っていることがわかっています。

参考論文
“A significant portion of the photosynthetically fixed carbon is translocated to the jellyfish host in the form of low-molecular-weight organic compounds (e.g., sugars).”
→ 出典: Frontiers in Ecology and Evolution, 2023

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