ターンする姿が美しい…オキクラゲ
今日のクラゲ:オキクラゲ
口腕のひだが、とても美しく波打つような造形を作り出しています。
このクラゲは、光ることでも知られていますが、水族館などで観察していてもなかなか発行しているところに遭遇できません。
下記で紹介している論文によると物理的な刺激で光ることが多いとのことなので、水槽の中で漂っているだけではまず見ることができないのかもしれませんね。
和名:オキクラゲ
学名:Pelagia panopyra
このクラゲの特徴は…
オキクラゲの神秘的な発光メカニズム:光の強度との関係
オキクラゲ(学名:Pelagia noctiluca)は、その美しい発光能力で知られる海洋生物です。最近の研究により、この神秘的な生き物の発光メカニズムと光の強度との興味深い関係が明らかになりつつあります。
発光のトリガー
オキクラゲの発光は主に触れるなどの刺激によって起こります。
弱い刺激を受けると、刺激を受けた部分のみが局所的に発光するんですね。
強い刺激を受けると、クラゲ全体が数秒間にわたって光を放ちます。この反応は、オキクラゲが捕食者から身を守るための防御メカニズムの一つと考えられています(本当にそのような効果があるのかは、まだはっきりわかっていません)。
光強度の影響
研究によると、オキクラゲの発光反応は周囲の光の強度に大きく影響されることがわかりました。特に、炭素アーク灯のような強い光源にさらされると、全体的な発光が抑制されます。この抑制効果は、光の強度と露出時間の積に依存しています。つまり、強い光に長時間さらされるほど、発光が抑制される傾向があります。
環境への適応
この当てられる光の強さによって、自分が発光する光の強さが異なる現象は、オキクラゲが自然環境の光条件に適応するメカニズムの一部かもしれません。
例えば、日中の強い光の下では発光を抑制し、エネルギーを節約。一方、夜間や深海では積極的に発光することで、効果的なコミュニケーションや防御を行っている可能性があります。
研究の意義
この発見は、海洋生物の行動や生態を理解する上で重要なヒントとなるかもしれません。また、バイオルミネセンス(発光現象)の応用研究にも新たな視点を提供し、医療や環境モニタリングなどの分野での活用が期待されています。
オキクラゲの発光メカニズムは、まだ多くの謎に包まれています。今後の研究により、海洋生態系におけるこの美しい生き物の役割がさらに明らかになることでしょう。
[出典: LUMIMESCENCE IN PELAGIA NOCTILUCA]
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