混雑しても大丈夫?ミズクラゲが密集していてもお互いに刺さないワケ

201408mizukurage

ふんわり漂うミズクラゲにも毒針はある

今日の写真はミズクラゲ。新江の島水族館の水槽です。
ふわふわ漂って、いつ見ても癒されますね。

こんなに柔らかく漂っているミズクラゲにもちゃんと毒針(刺胞)が備わっていて、餌となるブラインシュリンプが触手に触れると毒針を発射し、あっという間に動けなくして絡めとってしまいます。

ミズクラゲ同士が触れたときに毒針を出し合っているはずなのでは?

そんなミズクラゲが密集していて、おかしいなと思ったことはありませんか?。水族館で展示しているミズクラゲ同士は、いつもぶつかり合うほど密集していて触手もお互いに触れ合っています。もしそのたびに毒針を発射して相手を攻撃していたら、すぐに弱ってしまうのでは…。

そのとおり。もしお互いに毒針を出し合えば、すぐに弱ってしまうでしょう。
よくよく考えてみると、相手はおろか、傘の周りにある触手という毒針が沢山詰まった細い糸が密集している場所も、もし触れたもの全てに対して刺胞を発射しているなら、自分も傷つけてしまいます。
でも、そんなことお構い無しに、優雅に漂っています。不思議ですね。

そこには巧妙な仕掛けが…

ではなぜ、弱らないのか….。そこには実に巧妙な仕掛けがあるのです。
小さな小さな刺胞の先に、刺針という小さな突起があります。これに何かが触れると、少量の毒針を発射。こうして軽く相手を刺して傷をつけるのです。
そのときに、もし何も検知できなかったら味方か自分だな…と思って何も起こりません。

ところが、もし餌となるプランクトンや人間の身体だった場合、傷つけた箇所からグルタチオンという液体が流れ出てきます。
これを検知すると、それ!っとばかりに一斉に毒針を発射します。

こんな仕掛けを持っているから、自分も仲間のミズクラゲも刺すことなく、穏やかに密集した水槽の中で過ごすことができるんです。
あんなに透明な身体に、目に見えないほど小さくて不思議で巧妙な仕掛けを持っているなんて凄いですね。

●平山ヒロフミ
info@jfish.net

●クラゲの不思議な世界(Webサイト)
http://www.jfish.net/

●「くらげる クラゲLOVE111」(著書)
クラゲの生態の基本からカルチャー、そしてクラゲ初心者からディープに楽しみたい方まで。
クラゲの事を知りたいならぜひ。

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1件の返信

  1. 2017年7月14日

    […] こちらの記事を参考にさせて頂きました。 くらげの不思議な世界 […]

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