海の中に溶けてしまいそうな儚さ…アカクラゲ

アカクラゲ

海の中に溶けてしまいそうな儚い姿と色…

今日のクラゲ

学名:Chrysaora pacifica
英名:Japanese seanettle
和名:アカクラゲ(赤水母)

アカクラゲってどんなクラゲ?

アカクラゲは、日本近海に広く分布する鉢虫綱のクラゲの一種です。学名はChrysaora pacifica、英名はJapanese sea nettleといいます。傘に放射状の褐色の縞模様があり、長く細い触手を持っていますが、この写真のアカクラゲは大人になりきる少し前なので、模様がまだ薄いですね。

アカクラゲには、面白い別名や逸話があって、例えば乾燥すると刺胞が舞い上がり、鼻に入るとくしゃみが出ることから「ハクションクラゲ」と呼ばれたり、戦国武将の真田信繁(幸村)が粉にしたアカクラゲを敵に投げつけて困らせたという話から「サナダクラゲ」と呼ばれたり。という話は昔からあちこちで言われますが、きちんとした文献で調べられていないので、国会図書館のアーカイブをサーフィンして探してみたいと思っています。取り組んだらライフワークになりそう。

アカクラゲは、映画や小説などの作品にも登場します。例えば、黒沢清監督の映画『アカルイミライ』では、主人公がアカクラゲを飼育しています。何と少しずつ淡水に慣らして、何と川に放流して大発生させてしまうんですよね。河口のような汽水だったら、もしかしてリアルにできるかも!。また村上春樹の小説『海辺のカフカ』では、主人公がアカクラゲに刺されるシーンがあります。

刺されると痛いので、万一海で見かけても触れないように気を付けてくださいね。

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「ほんわかクラゲの楽しみ方・ゆらゆら、ふらふわ。眺めて、癒される。」
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