傘の中の迷路…ラビアータ

ラビアータ

今日のクラゲ

幻想的な光の中に浮かぶ、ミズクラゲの仲間のラビアータ。日本の海であたりまえに見られるミズクラゲとよく似ていますが、微妙な違いがたくさんあります。

例えば、水管と呼ばれる傘の中にある網目のような模様。日本で見るミズクラゲと比べて網目がとても細かく分岐もたくさんあり、傘全体を満遍なく覆っています。

また口腕という傘の下から伸びているひらりとしたリボンのような部分も大きめで、片側の波打つところもかなりギザギザした感じ。こちら側からは見づらいけれど、胃腔と呼ばれるクローバーマークも少し小さ目かもしれませんね(これは個体差かも…)。

ミズクラゲも研究が進んでよく似ているけれど、それまでひとくくりだったミズクラゲが細かく分類されるようになってきました。今後水族館の銘板に書かれているクラゲ名前や学名も、ひょっこり変わっているかもしれませんよ。

名前:ラビアータ
学名:Aurelia labiata
場所:加茂水族館

今日のクラゲニュース:福井県沿岸に大型クラゲ出現!

以前、クラゲ天気予報のお話を、こちらのエントリーの中で書きました。
絡み合う美しさ…クリサオラ・プロカミア
の『今日のクラゲニュース:クラゲ来襲!・クラゲ天気予報』。

天気予報のように、クラゲの発生状況の現況と予報を行っていることを紹介して、クラゲ大量発生の心配をしていたのですが、今年は大型クラゲがやってきているようです。
2009年以来、12年ぶりの大量に見られることから漁業関係の方は警戒、漁業被害を懸念しています。
大きく育ったエチゼンクラゲは、最大で体長2メートル、重さ200kgにもなり、これが1000匹単位で網に入ってしまいます。
今年はすでに、

今年は8月18日に福井県越前町の定置網で県内初確認され、27日には福井市と越前町で各300匹、31日はおおい町で400匹が定置網に掛かった。

 福井新聞 2021年9月3日 午前6時50分の記事より
とあり、これからの状況が心配ですね。
漁業情報サービスセンター http://www.jafic.or.jp/kurage/ の情報からも福井県で大量に確認されていることがわかります。

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