美しい迷路・水管のひみつ…ミズクラゲ

ミズクラゲ

美しいミズクラゲの水管。
照明に反射するように、模様が浮き立ちます。

ミズクラゲの傘には、迷路のような模様が中心から外に向かって走っています。
途中から何回か分岐していますね。

この美しい模様は、クラゲが大人になってからの年齢を調べるのに役立ちます。
といってもミズクラゲが大人になってからの寿命はどんなに長くても1年半程度。
年齢というよりは、月齢と言った方が良いかもしれません。

概ね2~3か月で分岐が一つできると言われています。かなりおおざっぱだったり、個体差や環境の影響も大きいでしょうから確実ではありませんが、傘の大きさだけでは大人になってから経過した期間を知ることができないクラゲを観察するときに一つの目安になります。

今日のクラゲニュース:クラゲとイソギンチャクは何が違う?

クラゲとイソギンチャクは、とても近い親戚同士のような関係で、水中を漂う(プランクトン)か、岩などに張り付く(ベントス)の違い程度で、生態は本当にそっくりです。
どちらも触手に刺胞を持ち、触手に触れた餌(主に動物プランクトン)を刺胞毒で弱らせて取り込んだ後に食べてしまいます。

なぜ、クラゲは泳いで、イソギンチャクは泳がないのか…をDNAで調べたところ、たった97個の遺伝子の違いで大きな生態の違いを生んでいるんです。
これまでの進化の過程で、大昔にほんのわずかだけ異なるDNAの違いが、クラゲとイソギンチャクの違いを生み出しました。

同じクラゲに分類される、ヒクラゲとミズクラゲのDNAを調べたところ、泳ぎを獲得するDNA以外は全然異なっているとのこと。

AureliaとMorbakkaの間でクラゲ特異的発現を伴う遺伝子セットを比較すると、予想外の結果が得られました。各種でクラゲ特異的に発現する遺伝子の総数は1,000を超えていますが、交差点には97の遺伝子しか含まれていませんでした(図3c補足表11)。

https://www.nature.com/articles/s41559-019-0853-yのGoogle翻訳より引用。

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