ゆらり…アカクラゲ
今日のクラゲ
ゆらり気ままに拍動。
クラゲは脳がないから、ただひたすら生きるだけのために漂っている…。
自分自身の存在を自分で感じることができないのに、そこに存在している。
そうやって何の欲もないのに、5億年以上地球をのんびり生き延びてきたんですね。
学名:Chrysaora pacifica
英名:Japanese seanettle
和名:アカクラゲ(赤水母)
今日のクラゲニュース:これは意外!傘で海水を押し出して進んでいるんじゃない!?
傘を拍動させるときに、傘を広げた中にある海水を吐き出すようにして前進していると思っていました。
でもこれは間違いのようです。傘の前の部分に水圧の低い部分を作り、その低い水圧に引っ張られるようにして進んでいるなんて…。そんなことをほんの少しでも想像したことは無かったなぁ。
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究によると、クラゲと、そしてヘビに似た顎のない円口類の魚のヤツメウナギは、水を後方に押して自身を前進させるのではなく、自分のすぐ前にある水の中に圧力の低い領域を作ることで、自身を前方に「けん引」しているのだという。
https://www.afpbb.com/articles/-/3065368
この発表を行ったアメリカ・スタンフォード大学のジョン・ダビリ(John Dabiri)氏は、航空力学の専門家だったのですね。流体力学を学んでいたバックグラウンドがあるからこそ、クラゲの推進方法を研究・解明することができた…これは面白い繋がりだなぁ。
こちらのJohn Dabiriの研究成果のページで、クラゲの推進に関するPDFの技術資料が公開されています。翻訳してみましたが、理系の僕も完全の手上げ…専門的な内容で難しすぎて全く理解できませんが、こんな研究をしている人がいるんだなという新鮮な驚きを感じました。
https://dabirilab.com/publications
Jellyfish are the efficiently swimming Teslas of the ocean. Our @AnnualReviews jellyfish swimming paper brings together a decade of research to explain how they do it. (Jack Costello, @jellysfoo, John Dabiri, Brad Gemmell, @kelseynlucas, & me) pic.twitter.com/ST8U1jnBpk
— Kelly Sutherland (@SutherlandLab) January 13, 2021
ほんわかクラゲの楽しみ方
「ほんわかクラゲの楽しみ方・ゆらゆら、ふらふわ。眺めて、癒される。」
クラゲの柔らかで優しい魅力と不思議な生態をわかりやすく伝える、
クラゲ初心者にもお勧めの一冊です。
・平山ヒロフミ著
・アクアパーク品川監修
・誠文堂新光社
クラゲの本
クラゲに関する本は、こちらで紹介しています。
クラゲの本・DVDまとめ