もしかして植物?…ベニクラゲ

ベニクラゲ

夏の終わり頃から時期から東北方面の海に現れ始めるベニクラゲ。
真っ赤で小さなビーズを抱えているような姿は、小さくてかわいい!。
その泳ぎもひゅいーんと進んだり、ふわりと沈んできたり、と不定期に動くのでこのクラゲも見ていて飽きません。

もしかして植物なの?…ベニクラゲ

クラゲの中でもベニクラゲは植物に似たところがたくさんあります。

・季節感がある!
俳句などでは夏の季語になっているようですが、クラゲは季節ごとに現れる種類が決まっています。
春ならカミクラゲ、夏が終わるころに大群になっていることが多いアンドンクラゲ、そして秋を感じることろに現れ始める赤いベニクラゲです。
毎年決まった季節ごとに現れては消えるなんて、草花とそっくりですね。

・根っこを伸ばす!(走根を伸ばす)
植物の根っこにそっくりな、”走根”という根を伸ばして子孫を増やすための足がかりを作ります。
見た目もまさに植物の根そのもの。

・芽を出す!
伸びた走根が枝分かれし、なんとその先にまさに花芽のようにクラゲ芽という芽が現れます。
ここから少しずつ小さなベニクラゲが育ちます。
ある程度大きくなったら、最後はタンポポの種が吹かれて飛んで行くようにベニクラゲが水中に遊離していきます。

・ポリプはまるで無限増殖する球根!
殆どのクラゲはイソギンチャクのように岩などに張り付いて仲間をどんどん増やす『ポリプ』という世代があります。
このポリプは寿命がはっきりわからないほど長生きで、数ミリの小さなクラゲを数十匹も遊離させたあとも根っこの部分は生き残り、条件がそろえばまた伸びてクラゲを遊離させることを永遠に繰り返せます。
球根も条件が良ければ、10年経っても20年経っても毎年同じ時期に花を咲かせますね。ポリプはそいう点で球根とよく似てる!と思います。

・結論:クラゲは不思議…!
学術的な用語として、走根、クラゲ芽などのように、『根』、『芽』という漢字を使っていることから、植物とよく似た生態であることを意識していることがわかりますね。

さてさて、いろいろとクラゲが植物に似ている点を簡単に紹介しましたが、このようにもし小さなクラゲという生き物の存在を知らない昔の人がこの成長する様子を見たら、海の中の植物だ!と勘違いしたのではないでしょうか!。
(クラゲの事をあまりよく知らない頃にベニクラゲが育つ様子をビデオで見せたら、自分でも植物??と思ってしまうかも)

ベニクラゲに限らず、このような生活環を持っているクラゲはほかにもいます。
逆にこれだけじゃなくて、もっと多彩な生きる術を持っているところがスゴイんです。
季節にあまり関係なく、環境が整えば年がら年中現れるクラゲもいるし、このベニクラゲのように若返るクラゲも。

ということで、今回はクラゲの不思議を紹介してみました。
ベニクラゲに関してもコチラ↓の『ほんわかクラゲの楽しみ方』でわかりやすく紹介しています。

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