ゆるやかに絡みあう…アマクサクラゲ
アマクサクラゲの触手
アマクサクラゲの触手は、ときどき絡み合います。
毒を仕込んだ針を沢山抱えた糸のような細い触手は、長くたなびいているので狭い水槽のなかで緩やかに漂いつつ、水流に任せるしかないので、複雑に絡み合います。
解ける?解けない?
少し絡み合う程度なら、しばらく見ているとするすると、不思議なほど簡単にほどけて何事も無かったようにそれぞれが漂っていきます。
かなりひどく観覧だように見えても、しばらく後になってきてみると綺麗に解けていることがほとんど。
それでもいつまで経っても絡んだままのこともあります。
絡んだのが餌となる生き物なら、毒を出して粘液を出して、触手もぐっと縮めてえさを口のところまで運んできますが、相手が同じアマクサクラゲなら、なぜかそうならない…脳が無いのに判断して考えているかのように見えてしまいます。
今日の写真はココを見て!
アマクサクラゲの触手の造形の繊細さと、それが緩やかに絡んでいる様子、そして口腕というレースのように伸びた部分のひだが気品さえ感じます。
そして、傘の青い透明感もぜひ感じてください。
撮影:新江の島水族館 2014年夏
●平山ヒロフミ
info@jfish.net
●クラゲの不思議な世界
http://www.jfish.net/