優しく揺らぐ煙のような…インドネシアン・シーネットル
優しく揺らぐ煙のような口腕(こうわん)が、美しく海の中に消えていきます。
見た目はどんなに優雅で優しくても、そこはクラゲ。
目に見えないほど小さな、触れると痛みを伴う毒針を無数に持っています。
傘の周りから細く伸びる触手にも、びっしりと毒針があり、何かが触れると一気に高速で飛び出します。
その速度は、時速にすると120km/h以上とも言われ、刺した針の先から毒を注入します。
針の長さや、注入する毒の量、毒性の強さなど、さまざまな要因から人に与える被害の大きさが異なりますが、全てのクラゲに毒があるので、むやみに触れないでくださいね。
痛みを感じなくても、皮膚に刺さると体内にたんぱく質が撃ち込まれたことになり、繰り返して刺されているうちに敏感な人は抗体反応によるアナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。
和名:インドネシアン・シーネットル(インドネシア・シーネットル)
英名:Indonesian sea nettle
学名:Chrysaora chinensis
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