100年間見つからなかったクラゲ…ヒョウガライトヒキクラゲ
茶色の粒々と、もっさりとした口腕、そしてそこから糸のように伸びている部分がが特徴の、ヒョウガライトヒキクラゲ。
傘の中のぼんやりとしたオレンジ色は、食べた餌の色がほんのり見えています。
一度見たら名前とセットで覚えやすいクラゲでですね。
2017年に初お目見えしてから、これまでもたびたび展示されるようになりました。
これは繁殖できるようになったからなんですね。それまでは幻のクラゲでした。
100年間幻のクラゲ
というのも、1914年に初めてフィリピンの河口で見られてから2013年まで、広島大学の大塚教授、東海大学の西川教授が再発見するまで、何と100年も生息報告が無かったのです。
こんなに長い期間見つからなかった理由想像すると、さまざまな原因が考えられます。
何の根拠もない勝手な推測ですが
- しかすると100年間ポリプのままでいたところ、海水の温度変化がヒョウガライトヒキクラゲのストロビレーションにたまたま合った環境になった…
- 現地のにとってこのクラゲの存在が当たり前すぎて、誰もわざわざ報告しなかったし、他国からの調査も無かった…。
みたいなことがあったのかもしれませんね。
フィリピン西の一部の河口付近で観察されています。
小さい頃はヒョウガラがなく、成長すると傘が模様が現れます。
展示されていたのは傘の直径が5cm~10cm程度でしたが、現地では傘の直径が 20cm 前後の個体も見られたそうです。
引用:広島大学の資料を参考にしました。https://fishlab.hiroshima-u.ac.jp/news&topics/hyougara-kurage.pdf
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