痛みと美しさが同居する…アカクラゲの毒と姿とは
赤い色が独特の雰囲気を醸し出すアカクラゲ。
ゆっくりと、でも力強く拍動し、その動きに合わせて伸びる触手は、水流にも影響を受けながら流れるように美しく、どこまでも伸びていくように感じます。
その美しさとは裏腹に…このクラゲはさまざまな特徴があります。
どんなところが他のくらげと違うのでしょうか。
アカクラゲの色
アカクラゲは、その名前のとおり赤い模様が目立ちます。
傘の中心から外側に向かって何本かの線が放射状に伸びていて、独特の雰囲気を醸し出しています。
日章旗のようにも見えますね。
そうなんです。このクラゲの英名は、Japanese sea nettle。
日本をイメージした名前がつけられています。
アカクラゲのからだ
傘の周りから触手と呼ばれる長い糸のようなものが伸びています。
ここにたっぷり毒矢が仕込まれていて、触れると一気に発射して刺さります。
その速度は100Km/h以上といわれていますが、どうしてそんなに早く発射できるのかいまだに解明できていません。
この触手は2メートルほどに伸びたり、ぐっと短く縮んだり。
状況に合わせて伸び縮みします。
アカクラゲに刺されたら
刺されるととても痛いクラゲです。
場合によっては、みみず腫れになったり跡が残ることも。
もし刺されたら、海水などで流して残った触手を取り除きましょう。
痒みや痛みがあるときは、迷わずお医者さんへ行ってくださいね。
水族館での楽しみ方
もしこのクラゲがいたら、長く伸びる触手の動きの美しさを感じてみてくださいね。
個体ごとに異なる傘の模様を比べてみるのも面白いですよ。
●画像情報
撮影場所:新江ノ島水族館
撮影したカメラ:Canon EOS Kiss
ごく普通のカメラで撮影しています。
●クラゲの不思議な世界
http://www.jfish.net/
●平山ヒロフミ
info@jfish.net