奇跡の生還! 川でも殺人クラゲに注意! キロネックス

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仰天危険生物SP クラゲも登場!

『ザ!世界仰天ニュース』の5月28日放送は、
『仰天危険生物SP』と題して、クラゲも登場していました。
そのクラゲとは、『キロネックス』。
和名は『オーストラリアウンバチクラゲ』。

ザ!世界仰天ニュース
http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/140528/01.html

とにかく恐ろしいクラゲなのです。
ちなみに冒頭のアート名感じのクラゲはオリジナルで今回描いてみました。
キロネックスらしさが出ているといいのですが…。
さて本題です。
和名のとおり、主にオーストラリア沿岸に生息していて、海水浴客を困られています。
とは言うものの、管理された海水浴場でこのクラゲに出会うことはありません。
海水浴場では、こういったクラゲの侵入を防ぐために網を張っているからです。
詳しくは、『くらげる クラゲLOVE111』にも書いていますので、そちらもどうぞ。

川の上流で刺された!?これは非常事態

ところが今回の番組で驚いたのは、クラゲに刺されたのが川の上流20キロとされていたこと。
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クラゲは汽水(塩分の低いところ)にも対応能力があるので、ある程度海水が薄まった川の上流にまで流されてやってきます。
たとえば、隅田川でもスカイツリーがすぐそこに見えるあたり…つまり何と河口から10キロのところでもミズクラゲが見られることがあります。
しかし20キロともなると、汽水の状態とは考えられません。ほぼ真水となっているはず。
こんなところまでキロネックスが遡ってきたこと、生きていたとすると、常識を覆します。
クラゲの専門家も、ちょっと信じられない…とのコメントもあるほどです。

刺傷事件の起きたクイーンズランド州カライオピー川を調べてみた

本当に20キロも上流に遡ることができそうな川なのか、調べてみました。
実際には曲がりくねっていて、川幅も狭くとても20キロもクラゲが流されてくるとは思えません。
キロネックスは遊泳力がある方なのですが、それにしても…です。
関連する海外のニュースサイトを見てみると、確かに河口から23キロなんて書いてあります。

Rachael Shardlow was stung by the world’s most venomous creature while swimming 23 kilometres upstream from the ocean mouth in the Calliope River, near Gladstone, in December.
http://www.abc.net.au/news/stories/2010/04/27/2883291.htm?site=capricornia

そこにある地名は、『near Gladstone』とありますが、この地名を調べると河口のすぐそば。また記事によって、河口からの距離がまちまちなので、どこかで情報の行き違いがあったのではないかとも思えます。もしかしたら、何か情報の行き違いがあったのではないかと思ってしまいました。
またこちらの記事もなかなか興味深いものがあります。

Warning sign ignored
Holidaymakers Jack and Denise Smythe and Carol and Bill Mawson discuss the merits of warning signs at the Calliope River after 12-year-old Rachael Shardlow was stung by a box jellyfish recently.
DESPITE warning signs about box jellyfish erected around the Calliope River, people still continue to swim in its murky depths.
http://www.gladstoneobserver.com.au/news/warning-sign-ignored/441740/

Photo『この川で12歳のレイチェルちゃんがハコクラゲ(キロネックスのこと)に刺されたから看板を立てたんだけど、困ったことに無視してみんな泳いでいるんだよね。』みたいなことが書かれています。この写真の場所はカライオピー川とあるだけで、どこなのかは正確には残念ながら記事にありません。
このクラゲに刺されたレイチェルちゃんは、一時意識不明、心肺停止になったにもかかわらず、偶然にも刺傷被害を防ぐお酢を持ち合わせていた老夫婦が近くにいたこと、そしてお父さんがライフセーバーだったことが幸いして、奇跡的に命を取り留めました。
オーストラリアのライフセーバーなら、キロネックスのことは当然知っているはずなので、通常ならクラゲ被害がおきるはずのない場所で起こってしまったのでしょうか。
とにかく、オーストラリアに行ったときはキロネックス、日本の場合は沖縄に行った時は、ハブクラゲに気をつけましょう。どちらも形は良く似ているハコクラゲ(Boxjellyfish)の仲間です。この形のクラゲは、どれも刺されるととても痛く、神経系を麻痺させて呼吸できなくなったりしますし、痛みなどで慌てて溺れることもあります!。
あらためて、キロネックスの恐ろしさを再確認した番組でした。
●画像情報
・撮影場所:スケッチ
・使用した道具:三菱鉛筆
・取り込んだカメラ:Canon EOS Kiss
・レタッチ:Adobe Photoshop Elements
のかなり昔のバージョンで作成しています。

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